【足つぼのやり方#25】小腸の反射区・ツボの位置と押し方
【足つぼのやり方#25】小腸の反射区・ツボの位置と押し方
小腸の反射区の位置を確認してから、実際の足の揉み方を学んでいきましょう。
【小腸(しょうちょう)】器官・臓器の働き
胃液と一緒にかくはんされ、どろどろになった食物を消化・吸収する長い管で、消化器系の主役です。十二指腸も小腸の一部であり、小腸は、十二指腸、空腸、回腸の3つの部分からなります。
小腸の長さは約3m(生体で計測)、500円玉くらいの直径の柔らかい管です。食物の栄養の95%がここで吸収されます。
粘膜にある腸腺から分泌される腸液は弱アルカリ性で、1日に約2000ml分泌されます。これは三大栄養素の消化を受け持つ消化酵素を含んでいます。さらに膵臓と肝臓から分泌された消化液の作用を補って消化を完成させます。
適応症状
過敏性腸症候群
原因:胃腸と脳は白律神経でつながっていますので、脳が不安や精神的圧迫などのストレスを受けると、自律神経を介してストレスが胃や腸に伝達され、胃腸の運動に異常を引き起こし、腹痛や便通異常が発生します。
さらに、このような経験が引き金になってお腹に注意が集中するようになると、少しの痛みでも感知してますます腹痛が増強し、この腹痛がさらに不安を増幅させて下痢や便秘が悪化するといった悪循環を形成します。
症状:
便秘型: 腹痛があり、便意があっても便が出にくく、ウサギの糞のようなコロコとした便が出ます。腸の内容物を運搬するぜん動運動が低下し、S状結腸に異常な収縮運動が起こるため、便がせき止められてしまい、このような便になると考えられます。
主に女性と50代以降の老年層に多く見られるタイプです。攻撃的な精神状態にある人がなりやすいといわれます。
下痢型: 慢性の下痢が続き、便に粘液が混じることはありますが、血便ではなく、下痢による体重の減少は見られません。腸の動きが活発で、内容物の運搬が早すぎるためにこのような便になると考えられています。
特に、胃一大腸反射が過敏になり、食事ごとに下痢が発生しやすくなります。特に男性と若年層に多く見られるタイプです。悲観的な精神状態にある人がなりやすいといわれます。
交替型: 下痢の症状(軟便、水様便)が数日続くと、便秘の症状が出て、コロコロした便や細い便が出るといった症状が繰り返されます。
3タイプの過敏性腸症候群の主症状(腹痛および便通異常)以外にも、お腹がゴロゴロする、ガスがたまる、吐き気、嘔吐、疲労感、頭痛、発汗、動悸などの白律神経失調の症状、不安感や抑うつ感などの精神症状をともなうこともあります。
この疾患は癌や潰瘍のような器質的疾患(レントゲンや内視鏡により形態的異常が見つかるもの)とはことなり、機能的疾患と呼ばれています。すなわち腸に形態的異常がないにもかかわらず、腸が正常に機能しない疾患です。
この過敏性腸症候群は、消化器科受診者の20%~60%を占めていると考えられるほど多い疾患ですが、種々の検査で異常が見られないために、気のせいとして精神的な疾患であると考えられがちです。そのため、適切な治療がされないことが少なくありません。
反射区の位置
押し方
反射区の位置・・・土踏まずの下半分、かかとの手前までの四角いゾーン。
操作方法・・・4本のライン上から下へと塗りつぶすように圧を加える。圧を加えたままスライド。
押し方動画
近日公開予定
足つぼ&整体の専門家
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