【足つぼのやり方#18】肝臓の反射区・ツボの位置と押し方
【足つぼのやり方#18】肝臓の反射区・ツボの位置と押し方
肝臓の反射区の位置を確認してから、実際の足の揉み方を学んでいきましょう。
【肝臓(かんぞう)】器官・臓器の働き
横隔膜のすぐ下に密接し、右上腹部のほとんどを占め、一部左上腹部にも及びます。体内最大の臓器で、重さは成人で約1200~1400gです。その中を1分間に約1000~1800mmの血液が流れ、500種類以上の働きをしている、いわば大化学工場です。主な働きは
① 胆汁の生成
② 栄養素の貯蔵と加工
③ 解毒作用
④ 生体防御作用
⑤ 血液凝固作用物質の産生
⑥ 造血・血液量の調節などです。
予備能力が大きく、少々の障害を受けても症状が現れないため「沈黙の臓器」と呼ばれます。80%程度が障害されて初めて機能不全になるほどの強さです。しかも、その7割近くを切り取
ることができるほど復元力の高い臓器です。
肝臓はいわば血管のかたまりで、2箇所から血液の供給を受けています。その5分の1は心臓から送られる酸素を含んだ血液、5分の4は栄養素を含んだ小腸からのものです。主に消化・吸収作業のまとめ役として栄養素の処理をおこないます。それ以外にも、生命活動を維持する上で重要な役割を持っています。
適応症状
さまざまな原因により、肝細胞に対する一種のアレルギー反応が起こり、その結果、肝細胞が障害を受けて死んでしまう(肝細胞壊死)とき、これを肝炎といいます。またアルコールや薬品、毒性の強い工業薬剤により、アレルギー反応を介さずに直接細胞が障害を受けた場合も肝炎と呼ばれます。
急性肝炎
肝炎ウイルスが体内に入り肝臓で増殖すると、これに対してアレルギー機構が働き、リンパ球が感染した肝細胞を攻撃して破壊します。この結果、肝細胞が大量に破壊されるので肝臓の働きは低下して、タンパク質の合成や糖代謝、解毒作用が十分におこなわれず、激しい食欲低下や疲労感、吐き気を感じます。
また、本来胆道を経て十二指腸に排泄されるべきビルビリンが血液中に洩れて、黄疸(おうだん)が生じます。時間の経過とともに大部分の症例では、破壊された細胞は修復され、もとの正常な肝臓に戻ります。
劇症肝炎
急性肝炎の数%は非常に激しい過程をとり、肝細胞がほとんど死んでしまいます。
意識障害、肝臓の萎縮、肝不全におちいることもまれではありません。劇症肝炎をもたらす肝炎ウイルスは、B型とC型です。A型はまれです。
慢性肝炎
急性肝炎のような急な過程をとらず、自覚症状もあまりないが、肝臓の機能検査をすると肝機能障害が認められ、しかも長くこの状態が続くものです。肝綱胞壊死はあまり見られませんが、問題は「肝硬変」に進み、さらに「肝癌」になる可能性があることです。
肝硬変
肝臓が硬くなる病気で、肝臓の表面に大小の結節ができ、ヒキガエルの背中のようにいぼだらけになります。ある時期までは肝臓は大きくなりまずが、末期になるとかえって小さくなります。幹細胞がんができやすいので、定期的な検査が必要です。
飲酒が原因で肝硬変や肝癌になることは非常にまれですが、肝炎ウイルスに感染している人が飲酒をすることで急激に悪化することが多いので注意が必要です。
反射区の位置
押し方
反射区の位置・・・胆のうと同じく、右足だけにしかない反射区。右足の薬指と小指の間をまっすぐ下へたどると最初に凹みを感じた部分。
操作方法・・・奥深くまで刺激を届ける。1点押し
押し方動画
近日公開予定
足つぼ&整体の専門家
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