PHBH生分解性ポリマーの普及がマイクロプラスチック拡散を予防する!?
マイクロビーズ(マイクロプラスチック)が海を汚染していることは少しずつ知られて来ていることで、企業の取り組みで少しずつマイクロビーズ(マイクロプラスチック)の代替品が出て来ています。
カネカの開発したPHBH(生分解性ポリマー)とは
カネカがPHBHという生分解性ポリマー開発しました。これを使うと、30度の海水中で6カ月以内に90%以上が水と二酸化炭素に分解されるそうです。
ベルギーの認証機関「ヴァンソット」が認めたのは、原料が植物油脂など100%植物由来のプラスチック「PHBH」。カネカによると、30度の海水中で6カ月以内に90%以上が水と二酸化炭素に分解される。
カネカはPHBHを2011年から、土中で分解されるプラスチックとして高砂工業所(兵庫県)で生産し、食品用の袋や農業用のシート向けに販売している。だが、価格が一般のプラスチックに比べて2~3倍と高いこともあり、国内では普及していない。
参考記事:朝日新聞デジタル「海の微生物が分解するプラスチック カネカが開発」
30度の海水で分解ということは、深海などの海水温が30度未満であった場合はどうなるのでしょうか?詳しい情報は掲載されていませんでした。
三菱ケミカルの開発したポリブチレンサクシネート(PBS)とは
三菱ケミカルでは土壌中の微生物の力で分解できるプラスチックを開発しています。
ポリブチレンサクシネート(PBS)は、自然界の土中の微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解される生分解性プラスチックです。PBSは、一般的な生分解性樹脂の中では高い耐熱性を持ち、繊維などとの相溶性も高いという特徴を有しています。
参照:三菱ケミカル
土壌中での生分解なので、海洋になってくるとどうなのでしょうか?これにつても詳しい情報は見つかりませんでした。
そものもマイクロビーズって知ってますか?
マイクロビーズ、マイクロプラシチック、マイクロプラシティックと言われるもので、とても小さいプラスチックゴミのことです。
マイクロプラスチック(英: microplastics)は、(生物物理学的)環境中に存在する微小なプラスチック粒子であり、特に海洋環境においてきわめて大きな問題になっている。一部の海洋研究者は1mmよりも小さい顕微鏡サイズのすべてのプラスチック粒子と定義しているが、現場での採取に一般に使用されるニューストンネットのメッシュサイズが333μm (0.333mm) であることを認識していながら、5mmよりも小さい粒子と定義している研究者もいる。しかし、マイクロプラスチックが野生生物と人間の健康に及ぼす影響は、科学的に十分に検証されていない。
参照:wikipedia
実は研磨剤として化粧品、洗剤、整髪料、歯磨き粉、洗顔料といった様々な肌にふれる製品に極小のプラスティッックが使われています。
そして、それが排水溝をたどり、海へと流れついて広がっています。
マイクロプラスチック(マイクロビーズ)製品を見分けて、避ける方法
魚の4割、アメリカの水道水でも見つかっているプラスチックゴミ
マイクロビーズ(マイクロプラスチック)は魚の4割から見つかっていると行った報告や、インド洋の海底でも見つかっています。また、海水由来の塩、アメリカでは水道水に混入しているといった話も出て来ています。
これまでも海に漂うビニール袋やプラスチックゴミを、ウミガメやイルカなどが餌のと間違えて食べてしまうことがニュースになったりしたことはありますが、マイクロピーズ(マイクロプラスチック)はさらにたちが悪く、大きさが1mm以下の非常に小さい微粒子レベルのサイズのため、食べているかどうかも本人すら気がつかない状況にあります。
回収不能なマイクロビーズ(マイクロプラシチック)問題
そんな小さな、しかも大量のプラスチックごみをどうやって回収することが可能でしょうか?
2015年独G7首脳宣言においても、海洋ごみ(とりわけプラスチック)が世界的な問題であることが確認された。
アメリカでは2015年12月にマイクロビーズの化粧品への配合を禁止する法案が成立しています。
台湾でも環境汚染が問題視されているマイクロプラスチックを原材料に含む化粧品や衛生用品について、販売をそれぞれ段階的に禁止すると発表しています。
フランスは、石油系プラスチック製の買い物袋の使用を禁止しました。また、2020年1月からあらゆる使い捨てのプラスチック製食器について生分解性素材を50%以上使わなければならないと法制化しています。
つまり、私たちも人ごとでは済まされないのです。日々マイクロビース食事や洗顔料といった生活用品から摂取している可能性が高いのです。
しかも、これらは直ちに健康に影響がなかったり、研究が遅れているのが原因で日本ではほとんど規制されていません。
日本でも始まったマイクロプラスチック(マイクロビーズ)の自主規制
日本化粧品工業連合会が、「洗い流しのスクラブ製品におけるマイクロプラスチックビーズの使用中止に向け、速やかに対応を図られること」をお願いする旨の文書を、参加会員(約1,100社)に発信した、との情報が日本プラスチック工業連盟事務局から発信されました。
ようやく日本でも少しずつ始まったマイクロプラスティック、マイクロビーズの規制への第一歩。
これからの世界の動きに注目していきたいです。
こちらの記事も参考にしてみてください。
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マイクロプラスチック(マイクロビーズ)製品を見分けて、避ける方法
もはや止めることの出来ないマイクロプラスチック(マイクロビーズ)の脅威をあなたはご存知ですか?
足つぼ&整体の専門家
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